ハードディスクの処分おすす方法ととデータ消去のやり方を解説

今から数十年前、ネコ型ロボットが登場するマンガが登場しました。彼のポケットから次々と出てくる便利道具は、夢のような未来の姿を想像させてくれました。また、実際に現代では、現実化しているものもたくさんあり、それを叶える基盤として、ITの目覚ましい発展があります。

情報技術(Information Technology)は、私たちに多くの恩恵をもたらしてくれましたが、逆に、社会的な問題も多々生じるに至っています。データ管理における機密、個人情報の流出は、その最たる例でしょう。

そこで今回は、情報を蓄積する機器であるハードディスクについて、適切な処分方法をご紹介します。手を抜いたり、不適切な手法を取ったりしてしまうと、漏洩による不利益を被ってしまいます。ぜひ参考にしてください。

ハードディスクの処分

ハードディスクの中には個人情報など様々な情報が詰まっています。気軽に廃棄処分というわけにもいきません。処分方法には以下の通りです。

  • 小型家電として廃棄
  • ハードディスクの売却
  • 不用品回収業者に依頼をする

これらの方法の中で自分に合ったやり方を見つけましょう。

ハードディスクの処分時期

最初に、外付けのハードディスクにおいて、どのタイミングで廃棄することが多いか、確認しておきましょう。なお、パソコン内部のディスクは、本体ごと捨てることが多いと思われますので、本稿では割愛しています。

故障して使用不可となった時

最近は、より速度の速いSSD(Solid State Drive)と呼ばれる記憶媒体も誕生し、ノートパソコンなどに使われ始めていますが、ハードディスクは、磁気でデータを読み書きしている分、比較的経年劣化が進みやすい機器です。

いざデータを書き込もうと思ってパソコンに繋いでも、反応しなかったり認識されなくなってしまってはどうしようもありません。修理は難しいと思われますので、故障した場合は残念ながら使用不可、廃棄となります。

新しい機種に買い替えた時

洗濯機や冷蔵庫と同様、既存機種が壊れていなくても、性能の良い新型機に買い替えることがあります。新調したパソコンが十分な記憶容量を持っていれば、そもそも外付けハードディスクは不要になるかもしれません。

先に述べたSSDのように、高性能なものと取り換えることもあるでしょう。手元にあるハードディスクは必然的に要らなくなり、置いておいても仕方がないので、何かしらの方法で処分していくことになりますね。

ハードディスクの処分留意点

ハードディスクは、その製品仕様の性質上、処分にあたって留意しなければならない点があります。一般的な廃棄物と異なり、即ゴミ箱に放り込むわけにもいきません。特有の留意点を把握しておくことが、適切な処分に繋がります。

内部データのバックアップ

ハードディスクは、データを保存しておくための機械です。したがい、内部に記憶されている情報は、いつの時か必要があって保存されたはずです。当たり前のことを言われても、と思われる方もおられるかと思いますが、意外に忘れがちです。

基本的な事項ではありますが、ハードディスクを処分する前に、中のデータ要否をきちんと確認し、別媒体でバックアップを取っておきましょう。普段見ない写真のファイルだからこそ、思い出として取っておく必要がある、などということもあり得ます。

ハードディスクの廃棄とデータ消去

大切なデータのバックアップが完了し、漏れがないか念入りに確認した後は、ハードディスクの中身を消去していきましょう。一般人にとっては、ファイルを右クリックして削除、ディスクの初期化、といったやり方が、馴染みのある手法です。

しかしながら、世の中には悪いことを考える人がいるもので、通常の方法で消去したデータを、特殊なソフトを使って復元する方法があるようです。パソコンに繋いだハードディスクドライブの中を見て、ファイルが何も残っていなかったとしても、危険は残っています。完全にデータを消去するソフトを利用するか、もしくくは物理的にハードディスクを破壊することでデータ消去が出来ます。

情報漏洩防止策

一般の方には難しいデータの消去ですが、あえて壊してしまうのも手です。ドリルで穴をあけてしまう、トンカチで叩いて粉砕してしまう、という物理的な荒療治は、情報漏洩を防止するためにも有効といえるでしょう。

個人の場合、情報が流出してしまうと、何らかの被害を受ける可能性があります。企業であれば、社会的な制裁を被る恐れもあります。確実なデータ消去が、最善かつ唯一の情報漏洩作ですので、処分する際には、十分注意するようにしましょう。

ハードディスクをドリルで物理的に破壊する方法

ハードディスクの再利用は難しい場合や、情報漏洩しないために破壊処理をしたい時があります。その時に有効な方法として以下のようなことが挙げられます。

  • ハンマーを使ってハードディスクを潰す
  • 電動ドリルを使って穴を開ける

物理的にハードディスクを破壊すればディスクを読み取ることは出来ないので完全に消去することに等しくなります。特別大きなハンマーでなくてもハードディスクは潰れます。穴を開ける場合に電動ドライバー以外にはリューターのようなもので小さな穴を複数開けるだけでも効果的です。もしこのような方法以外には「ハードディスクを水没させる」というやり方もあります。

その場合には少々長い時間水没させることで機能停止します。要は動作がしなければ読み取れなくなります。

ハードディスクの処分方法

情報の蓄積量としては、大きな能力を持つハードディスクですが、モノとしての大きさは、家財などと比べると、それほど大きくはありません。入念な準備さえできていれば、実際の処分は、それほど敷居は高くないといえます。

ハードディスクを売却

故障しておらず、まだ使えるハードディスクであれば、ただ捨てるのはもったいない、少しでもお金になれば、という観点で、他の人に売ってもいいかもしれません。最近はメルカリのような、個人でもネット販売できるプラットフォームがたくさん揃っています。

ただ、あくまで中古品であること、対個人になることから、トラブル発生も考えられますし、いくら入念にデータを消したといっても、他人の手に渡るのは、何となく気持ちが悪いものです。他者に売却するにあたっては、さまざまな影響を考慮してから実施しましょう。

自治体に依頼

ハードディスクは、サイズ感的に粗大ゴミまではいかない大きさですので、不燃ごみとして、通常の収集に出せることが多いようです。また、環境に優しい再利用、リサイクルという観点で、回収ボックスを備えている自治体もあり、廃棄だけであれば選択肢が多そうです。

ゴミ収集を取り仕切っているのはお役所ですので、信頼が置け、情報の漏洩に気を付けなければならないハードディスクの処分依頼先としては安心感があります。ただし、出せる曜日が決まっていたり、細かいルールが定められている場合もありますので、事前確認を怠ると、集積場所にしばらく放置されることもあります。

小型家電回収ボックスを利用してハードディスクを処分

小型家電回収ボックスというのは再資源化を目的とした家電製品のみを回収するボックスです。各自治体が設置していて、クリーンセンターなどに置いてあったりします。具体的にどんなものを入れることが出来るかといえば、携帯電話・カメラ・パソコン・DVDデッキ・カーナビ・デジタルオーディオプレーヤーといったものが小型家電として当てはまり、その中にはハードディスクも含まれます。

しかしこの品目について、各自治体でガイドラインが異なっています。とある地域ではパソコンを入れることが出来ても、例えば東京都目黒区では入れることが出来ない場合があります。このボックスを利用する場合に何を入れることが出来るのかを確認して、「ハードディスク」を入れることが出来るのかを確認されることをおすすめします。

ハードディスクの廃棄でヨドバシに依頼する

家電量販店の大手であるヨドバシですが、ハードディスクのみ廃棄を受け付けていません。ただし小型家電回収ボックスがあるので、その中にパソコンを入れることは可能です。

川崎市の場合

川崎市でハードディスクを処理する場合には、パソコン本体ではなければ「小物金属」として処理することが出来ます。

横浜市の場合

横浜市では小型家電回収ボックスというのを設置している場所があり、そこへハードディスクだけでなくパソコン本体も入れることができるので、取り出す必要なく処理できます。

参考

小型家電の回収・リサイクルにご協力ください

市庁舎及び各区総合庁舎、資源循環局収集事務所、焼却工場(保土ケ谷工場を除く)、
各区区民利用施設および一部の大型スーパー等に小型家電回収ボックスを設置し、
ご家庭で不要となった小型家電を回収しています。

横浜市 資源物の直接持ち込み・回収

ハードディスクはどこで売れるのか?

専門業者に依頼

とにかく自分で捨てるのは面倒という方には、専門業者に依頼してしまうのも良作です。依頼するための手数料は、どうしても発生してしまいますが、時間の節約になりますし、プロにお任せしておけば、何かと心強いところです。

とはいえ、業者間で対応、品質に差があるのも事実です。利用者の評判、過去の実績などを参考に、信用できる会社を選ぶようにしましょう。特にハードディスクにおいては、具体的な処分方法を聞いてみたり、今までどのような処理をしたのか、事例をヒヤリングしておくことも有効です。

ハードディスクは中古で売れるのか?これはショップに買取を依頼をして売れるかというとほぼ買取は無いと思った方が良いです。しかし、中古のハードディスクが流通していないかと言えばそういうわけでもありません。どこで売れるのかをご紹介します。

ヤフオクやメルカリなどのフリマアプリを活用

ヤフオクやメルカリなどを見てみると、「パソコン周辺機器」としてハードディスクが出品されています。しかし1個のような少量ではなくまとめ売りみたいなものがほとんど。しかしもしそれが未使用新品だったりして、スペックの高い物であれば中古として1個でも売れる可能性はあります。どのようにして売るのかですが、画像をしっかり撮り、それがどのようなスペック(容量など)をしっかり記載する。購入時期なども明記。短い期間だけ使用したものは詳細を書く。

手間はかかりますが、ショップが販売するのと同じように出品すれば売れる可能性はあります。

デメリットとしては、手間がかかる。いつ売れるか分からないということが挙げられます。

不用品回収業者によるハードディスクの引取り

不用品回収サービス

不用品回収業者に依頼をする一番のメリットは処分の方法が分からないものでも引き取りしてもらえるもらえるということです。しかし作業費や処分費や交通費といった費用がかかるので、依頼をする場合には費用対効果を考えると良いでしょう。つまりお金を支払ってでも運び出す価値があるか無いかということです。

引き取りの費用

不用品回収業者に引き取りの依頼をする場合には「作業費」「交通費」がかかってしまいます 。最低でも4000円程度はかかります。ハードディスク一つだけの依頼となると割高になるので、その他のものと一緒に頼むのがおすすめです。

日にち指定が出来る

日程は自分の好きな時に依頼が出来るのも、不用品回収業者の特徴です。日にち指定・時間指定が出来るので、便利に依頼が可能

横浜・川崎・東京でハードディスクの回収

対応エリア

東京都:板橋区・ 大田区品川区杉並区世田谷区文京区目黒区狛江市・稲城市

川崎市:川崎区・幸区中原区宮前区高津区多摩区麻生区

横浜市:鶴見区神奈川区・金沢区・西区中区南区港北区・港南区・保土ケ谷区・旭区・緑区・青葉区都筑区戸塚区・泉区

記載の無い地域でも対応できる場合があります。お問い合わせください。

ハードディスク処分のご相談

ご依頼及び費用のご質問などお気軽にお問い合わせください

片付け代行で暮らしのお手伝い

投稿者プロフィール

株式会社コーモド
2007年の創業の神奈川県川崎市内のリサイクルショップ。不用品回収と買取を10年以上に渡り営業を行っている。豊富な経験と実績もある古物販売・リサイクル業の専門家。安心して依頼が出来る不用品回収サービスをモットーに誠実な営業を続けさせていただいております。
お譲りいただいた不用品はリユース・リサイクルの分別を行い、最終的に残るものは一般廃棄物許可業者に委託をして処理されています。

【古物商許可】神奈川県公安委員会第452520008296号